ニュース&レポート

工学研究院・工学院の
ニュースをお伝えします。

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内閣府竹本担当大臣が北大・次世代アントレプレナー育成(EdgeNext)事業をご視察

8月26日にスタートアップ・エコシステム拠点都市に採択された札幌・北海道スタートアップ・エコシステム推進協議会の視察に合わせて、同事業の重要な核となる文部科学省・次世代アントレプレナー育成(EdgeNext)事業の視察のため内閣府・竹本直一科学・技術担当大臣、青山周平 文部科学大臣政務官が北海道大学を訪問されました。北海道大学では新渡戸カレッジ、小樽商科大学とも連携し、瀬戸口工学研究院長が中心となり、ベンチャーエコシステムを構築するために必要な企業家精神を学生に学んでいただくべくEdgeNext事業を進めています。

視察では、EdgeNext事業で提供している講義、イベント支援に関して企業の持つ課題を学生(学部、大学院、社会人)が企業の方とチームを組んで当たるDemolaプログラム(大学院共通科目・企業課題解決演習Ⅰ・Ⅱ)について歯学部の豊福明日香さん・他、大学院共通科目・ビジネス基礎Ⅰ・Ⅱ、ビジネスゲーム演習については工学研究院D1の斎藤俊さん、Hult Prizeについては北大Hult Prize組織委員長の医学部Sangeetha Ratnayakeさんからそれぞれ説明があり、各プログラムの有用性や受講した率直な感想が述べられました。参加学生と竹本大臣との間で活発な意見交換が行われ、竹本大臣、青山政務官から「闊達なみなさんに大いに期待する」との言葉がかけられました。

(工学研究院応用量子科学部門准教授 金子 純一)

学生との集合写真

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北海道大学総長に寳金清博氏を選出

令和2年10月1日より、国立大学法人北海道大学第20代総長に大学院保健科学研究院特任教授の寳金清博氏が任命されました。なお総長の選考は、国立大学法人北海道大学総長選考会議における、同会議委員の合議及び投票によるものです。任期は令和8年3月31日までとなります。

また、同日より理事(副学長)には、大学院工学研究院からも増田隆夫特任教授が任命されました。任期は令和4年3月31日までとなります。

(総務課 総務担当)

寳金清博総長

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野口聡一宇宙飛行士によるISSでの燃焼実験

機械・宇宙航空部門宇宙環境応用工学研究室で推進している燃焼実験が、野口聡一宇宙飛行士によるISS(国際宇宙ステーション)での長期滞在ミッションの一つに選出されました。野口宇宙飛行士は2020年11月16日に米国のクルードラゴン宇宙船でISSへ向かい約半年間滞在予定です。今回の実験はその期間中の主要なミッションの一つです。

実験内容は固体材料の燃焼限界が微小重力場で地上と比べてどのように変化するかを明らかにしようとするもので、これに基づいて宇宙船内で使用する材料の火災安全性評価の国際基準を日本が主導して作成することを目的としています。図1は本実験で使用する装置で、HTV9(こうのとり9号機)で本年5月にISSへ輸送済です。図2は微小重力場で電線被覆上を燃え拡がる火炎の例で、燃焼が維持される下限の酸素濃度は微小重力場の方が大幅に拡大することがわかっています。

(工学研究院機械・宇宙航空工学部門教授 藤田 修)

参考:

図1 ISSで使用する固体燃焼実験装置
図2 微小重力場で電線被覆上を燃え拡がる火炎

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令和2年度 工学部 オープンキャンパスを開催

令和2年度の工学部オープンキャンパスは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から開催方法を大幅に見直し、9月20日(日)にオンライン方式で開催しました。工学部の学生と教職員の安全を最優先に考慮してライブ配信は行わず、配信する動画を充実させたオンデマンド方式としました。プログラムとしては、「学部紹介(工学部長挨拶)」1件、「学科紹介」4件、「模擬講義」4件、「研究室体験」23件、「研究施設探訪」6件の合計38件を企画し、各動画を特設サイトに掲載しました。

当日のオンデマンド配信動画の再生回数を来場者数とみなして集計したところ、工学部全体で2408回の再生回数となり、多くの皆様のご来場を得て無事に終了しました。オープンキャンパス終了後も、北海道大学工学部の魅力を高校生や保護者の皆様に引き続き発信するために、配信した動画は工学部チャンネル(YouTube)として現在も公開中です。現時点において、来年度のオープンキャンパスの開催方法については未定ですが、北海道大学工学部に興味がある皆様に直接あるいはオンラインでお会いできることを楽しみにしています。

(工学研究院・工学院・工学部広報室長 川﨑 了)

瀬戸口工学部長による学部紹介の配信動画画像