ニュース&レポート
工学研究院・工学院の
ニュースをお伝えします。
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信号機の世界
私は物心ついた頃から信号機が大好きでした。元々は、街灯など光るものや色のついたものが好きでしたが、車などで出かける際、たくさんの信号機が動作しているのを見ているうちに、それを見るのがとても楽しくなってしまい、以来20年近くずっと信号機を追いかけ続けています。
信号機と一口に言っても、都道府県ごとに微妙に仕様が違い、またさまざまな形状の交差点に合わせ、特徴的な信号機が設置される場合があり、その種類は数千にも及びます。例えば、写真のようなユニークな形の信号機もあります。こちらは宮城県仙台市に設置されているもので車両用信号機と歩行者用信号機が一体となっているものです。これは自動車用と歩行者用の信号機を個別に設置するスペースがない狭い交差点に設置されていて、現在は宮城県仙台市周辺の路地に点在しています。私はこのような47都道府県全国各地の珍しい信号機がある交差点を訪れ、写真を撮影し、自分で開設したホームページにアップロードすることを一番の生きがいにしております。
現在私は、交通インテリジェンス研究室の所属し、自分の趣味である信号機に関連する研究として、歩行者用信号機の青点滅現示での歩行者の横断行動に関する研究をしています。
今後は、北海道庁の職員として、信号機に限定せず、地元北海道の交通や土木に携わっていきたいと考えています。

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工学研究院 佐藤太裕教授が
「ナイスステップな研究者2019」に選ばれました
工学研究院佐藤太裕教授が文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が発表した「科学技術への顕著な貢献2019(ナイスステップな研究者)」に選ばれました。
受賞業績は「竹が『軽さ』と『丈夫さ』を併せもつ理由の構造・材料力学的解明」です。竹は空洞で軽いにも関わらず、丈夫であることから、昔から様々な用途で使われてきました。佐藤教授は竹の節の配置と、竹を構成する繊維(維管束鞘 いかんそくしょう)の分布が、最適にデザインされていることを構造力学的に実証し、竹の強さの秘密を明らかにしました。これらの研究成果は科学雑誌Newton(2017年8月)をはじめ複数のメディアに取り上げられ、2018年には土木学会論文賞を受賞しています。
今後は、竹をはじめとした植物がもつデザインを活かした植物形態模倣技術(プラントミメティクス)の確立と、それに基づく軽くて丈夫な新しい材料の開発が期待されています。
- 「ナイスステップな研究者」は、科学技術イノベーションの様々な分野において活躍する、日本に元気を与える研究者を選定するものです。2019年は10名が選ばれています。
- 「えんじにあRing 2017年10月号(No.412)特集 賢い「竹」が私たちに教えてくれること」

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サステイナブルキャンパス賞2019
を受賞しました
大学院工学研究院建築都市空間デザイン部門及びサステイナブルキャンパスマネジメント本部(SCM本部)の取組が、サステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)が主催する「サステイナブルキャンパス賞2019」を受賞しました。
「サステイナブルキャンパス賞」は、サステイナブルキャンパス構築に係る優れた取組事例を表彰制度によって顕彰するもので、2015年の創設以来毎年実施されています。第5回となる今回は〈建築・設備部門〉〈大学運営・地域連携部門〉〈学生活動部門〉の3つの部門に該当する具体事例が募集され、本学の取組「学生と大学がともに考える将来計画」が〈大学運営・地域連携部門〉にて受賞しました。
受賞した取組は、SCM本部の教職員協働のキャンパスマネジメント体制を生かし、大学院工学研究院建築都市空間デザイン部門教員が同本部及び施設部の協力のもと、キャンパスの将来計画を検討するプログラムを大学院工学院の教育カリキュラム「計画・設計特別演習Ⅰ」の中で実施したものです。本演習で取り組む課題は本学キャンパスが抱える問題の解決を前提とし、キャンパスマスタープランで検討項目とされたプロジェクトを設定、実践的教育と施設運営における企画・立案機能の強化を目指しています。
(総務課総務担当)



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令和2年度工学部オープンキャンパスのお知らせ
人工知能(AI)やロボットに興味がある、ものづくりで世界を変えたい、環境技術で地球を守りたい、工学と理学の違いがわからない、などと思っている皆さんに、令和2年度オープンキャンパスに関するお知らせです。
毎年恒例となりました工学部オープンキャンパスを、令和2年9月20日(日)~21日(月・祝)の2日間にわたり工学部にて開催します。
工学部オープンキャンパスでは、ものづくりを通して未来を創造したり、私たちの日常生活や社会を豊かにしたりするための工学研究・技術に触れることができます。工学部は、工学の面白さ、楽しさなどを体験してもらうため、「体験講義」、「研究室体験」、「研究施設探訪」、「先輩と話そう」などの企画を用意して、皆さんをお待ちしております。
詳細については、本学のホームページにて適時掲載・更新されますので、どうぞご確認下さい。多くの方々のご参加をお待ちしております。
(工学研究院・工学院・工学部広報室 川﨑 了)
