ニュース&レポート

工学研究院・工学院の
ニュースをお伝えします。

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ポーランドAGH科学技術大学との合同シンポジウムを開催

第6回目の標記合同シンポジウムが先方大学で5月14日から3日間にわたり開催されました。本学から材料系、機械系、化学系の教員12名と学生10名が、先方から教員19名と学生30名が発表しました。初めに双方の学院長が各大学を紹介し、続いて双方の学生たちがユーモアを交えて各大学での学生生活を紹介しました。研究発表では構造材料や医療材料などの材料科学や、ロボティクスなどの機械工学、物理・化学の基礎科学など、幅広い領域について活発な議論が交わされました。最終日のポスター発表ではベストポスター賞が贈られました。

本学は2010年にAGH科学技術大学とダブルディグリープログラムの協定を結び、これまで2名の学生を派遣し4名の学生を受け入れました。今後も両校交流の発展のためにこの定期合同シンポジウムが役立つことが期待されます。

(工学研究院 材料科学部門 特任教授 松浦 清隆)

ポスター賞を受賞した機械M2の上野貴希君とAGH博士学生
会場近くのホール階段で集合写真

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平成29年度工学系企業研究セミナーを開催

「工学系企業研究セミナー」はキャリア教育の一環として、工学部内で例年開催されている就職支援イベントです。今年は3月1日からの3日間に渡って、132の企業がブースを構え、合同説明会形式で参加学生と企業の交流が行われました。

本セミナーと並行し、外国人留学生や工学部・工学院の各コース・専攻を対象とした就職支援イベントも開催され、進路選択に向けて動き出した学生で工学部内は活気にあふれました。工学部の3年次、工学系大学院修士・博士課程の学生のほか、他学部・学院からも工学系企業に興味のある学生の参加があり、来場者は延べ700名を超えました。

各産業界を牽引する企業で活躍するOB・OGも多く来訪するため、参加者は様々な業界・分野の現状や、そこで求められる工学の技術や専門性、具体的な業務内容について、生の情報に耳を傾けていました。

工学部・工学院では卒業生とのつながりを生かし、技術者・研究者との実際の交流を通した総合的な就職支援策を進めています。

(工学部・工学院・情報科学研究科・総合化学院)

セミナー会場のようす

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「工学系部局なんでも相談室」って?

工学系部局なんでも相談室は平成22年6月に開設され、今年で8年が経ちました。学生、教職員の方のご利用はこの8年で500人、のべ3,000件を超えるご相談をお受けしてきています。

相談内容は多岐にわたりますが、最も多いのが学生生活全般について、次いで健康問題となっています。大学生活は高校時代までよりも自由度が増します。自分で授業カリキュラムをつくり、専攻を選択し、研究テーマを決めていきます。もちろん、教員や先輩からのサポートを得ることはできますが、自分で選び実践していくという原則は変わりません。

また、親元から離れて独り暮らしを始める方も多くいらっしゃることでしょう。そういう方は朝起きる時間から就寝時間、何を買い、何を食べるかまで更に自由度が増します。それらは将来の自立に向けて掛替えのない経験になることは間違いありません。

しかし、自由度が増して選択肢が増えるということは、それだけ迷い、考える機会が増えるということでもあります。勉強、研究、サークル、アルバイトなど多くの場面で「さてどうしよう」と思案することも増えることでしょう。提示された課題を処理するだけではなく、自ら考えて行動に移していく作業は、時にストレスを生んだり、気持ちが沈んでしまうことにもつながるものです。

そんな時は友人や教員に助言を求めたり、愚痴をはいたりしながら解決を模索していくことになるでしょう。相談室ではそういった身近にいる人たちよりも少し離れたところで、俯瞰的にそして専門的にお話を聴きながらそのお手伝いをさせていただきます。

物を作り価値を生み出す作業は人体に例えれば動脈です。相談室は働いて疲れた血液を再生させるための静脈にあたります。働けば疲れるのは自然のこと。その疲れの回復を今後もサポートしてまいります。

(カウンセラー 石原 一人)

工学部局なんでも相談室

石原 一人(カウンセラー)
リーフレット