講座・研究室
大気地圏環境工学講座
大気圏・地圏は人類の生活の場である地表空間を包み込む場です. 20世紀後半に顕在化した地球環境問題は,これら自然の場の人為的擾乱に対する警鐘ですが,これに対処するためには場の評価・管理・修復など新たなフィールド工学の展開が不可欠です. 本講座では,大気圏・地圏の場としての特性を評価するとともにこれらの場における物質循環現象を解明し,その環境管理・修復技術を構築することを目標とします. このために、固気液3相それぞれの要素技術を融合させるとともに,リモートセンシングやGPSなどの広域計測技術と大気循環・地下水循環などの数値シミュレーション手法を展開させ,大気圏・地圏の環境汚染評価とその管理・修復技術に関わる人材の育成と新分野の開拓を行います.
水圏環境工学講座
水圏は,気圏・地圏に囲まれた生命と人類文化揺籃の場です. 今日における水質汚濁や生態系の貧困化は広域に及ぶ人為的擾乱を背景にしており,これらに対処するためには気圏・地圏をも視野に入れた人工化影響の解明など,新たな水圏環境工学の展開が不可欠です. 本講座は,河川・湖沼・湿原・沿岸海域を対象に,水・環境物質の動態や生態系の成り立ち,相互関連を解明するとともにダム等の人工化影響を評価し,対象域の工学的制御・保全・再生技術を構築することを目標とします. このために,広範囲計測器による現地計測やGIS技術の応用,物質輸送を伴う流れの数値解析手法を展開させ,水圏環境への人工化影響評価とその保全・再生技術に関わる人材の育成と新分野の開拓を行います.
