研究紹介

再生医療に役立つ生体高分子の研究

生物工学講座
再生医療工学研究室

高等生物は細胞を基本として構成されており、生物由来の様々な高分子(タンパク質、核酸、糖類等)により制御されている。当研究室では、ヒト細胞の分化、増殖等をコントロールしている生体高分子(微生物由来を含む)関連の遺伝子をクローニングし、物質の構造を調べるとともにどのようなメカニズムで制御が起こっているかを解明し、再生医療へ応用することを目的に研究を行っている。

(1)自己再生能を有する歯セメント質由来歯周組織再生誘導物質の精製、遺伝子クローニング、人工歯根膜の作製 → DCF-I、-IIの精製、セメント質の作用機序

(2)マリンコラーゲンの強度強化とそれを用いた人工歯根膜の開発 → 強度増強に成功

(3)生分解性プラスチックの新規合成酵素遺伝子のクローニング、機能解析、新規PHAの固定化酵素を用いたin vitro合成とscaffoldとしての応用研究 → 固定化酵素でのCoAリサイクル、PHA連続合成に成功 Bacillus sp. INT005由来phaCphaRのクローニング成功

(4)高機能性多糖の生産と構造制御、scaffoldとしての応用研究 → BCコンポジット開発