生体情報コース Course of Bioengineering and Bioinformatics

生命や医療に関わる技術を開発!

難聴に苦しむ人々を助けたい!

生命・人間を中心とする、新たな科学技術の時代へ。

21世紀に入り、ヒトを始めとする様々な生物に関する理解が急速に深まっています。 その結果、人類が持続的に健康で豊かな生活を送るための生命・人間を中心とする新たな科学技術の創成と発展・応用が可能となってきています。

学際領域の基礎を、遺伝子から個体まで体系的に学習。

発展の目覚ましいコンピュータ技術、ナノテクノロジー、生命科学の融合科学技術領域は、生命、特に人間を中心とする新領域として飛躍的発展が期待されています。 本コースは、このような社会的要請に応えるため、情報エレクトロニクスの先端技術を駆使し、生命・人間・医療にかかわる科学技術産業の発展に中心的役割を担うことができる創造性豊かな人材の育成を目指します。

学生の声

ゲノム情報で生命や 生物の謎に挑む

青木 慧斗
情報エレクトロニクス学科 生体情報コース4年 
(北海道旭川東高等学校出身)

高校のときから興味があったバイオテクノロジーとコンピュータテクノロジーの両分野を学ぶことができる生体情報コースを選びました。3年生までは生命情報学や情報工学、電子工学など幅広い分野について学び、そして研究室では、ゲノム情報の情報処理・比較解析を行い、様々な生命現象や生物の多様性・進化過程を解明することを目指しています。大学で研究のノウハウを身に付け、将来は生命や医療に関わる、人に身近な技術の開発をしたいです。

大学院生の声

難聴の原因を解明し、 人工聴覚器の開発へ

佐野 綾佳
大学院情報科学研究科 生命人間情報科学専攻
博士後期課程2年

加齢に伴い進行する難聴の原因について、特に脳内で音の処理を司る聴覚皮質に焦点を当てた研究をしています。電気刺激に加え薬品を脳内に投与することで脳内物質の制御が可能となり、より詳しい聴覚メカニズムの解明が期待できます。難聴になりやすいマウスとそうでないマウスの聴覚皮質内の回路に相違点が見つかれば、脳内挿入型の人工聴覚器の開発や、難聴を緩和する新薬の開発に大きく近づきます。将来は医療機器開発を中心とした職業を希望しています。

こんな人におすすめ

生き物とコンピュータが好きで、両方の学問分野を総合的に学びたいと考えている人や、医療分野に貢献したいと考えている人、生命の謎を解明したいと考えている人、将来、生命・人間・医療にかかわる工業技術の発展と新産業の創成・推進に中心的役割を果たせるような人材になりたいと考えている人におすすめです。本コースでは、エレクトロニクス、生物学、機械工学、物理、化学などのさまざまな知識の融合による新領域研究を積極的に推進しています。新しいことに挑戦したい人、好奇心旺盛な人を歓迎します。

カリキュラムの特徴

生命・人間・医療にかかわるテクノロジーを発展させる。

本コースでは、生命科学と情報科学の学際領域の基礎を遺伝子から個体レベルまで体系的に学習します。まず基盤となる知識を体系的に修得するため、分子生物学Ⅰ・Ⅱや細胞生物学などの生物系基礎科目、および情報エレクトロニクス基礎科目群を履修します。その後、生体機能学、神経工学、シミュレーション工学、データ解析、応用光学Ⅰ・Ⅱ、応用物性工学などの比較的高度な専門科目を学べるよう、カリキュラムを構成しています。

コース カリキュラム

1年次(総合教育部)
全学教育科目
●教養科目(文学、芸術、歴史等)●外国語科目 ●基礎科目(数学、物理、化学、生物) ●情報学 など
2年次
学科共通科目・コース専門科目
●分子生物学Ⅰ・Ⅱ ●細胞生物学 ●応用数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ ●計算機プログラミングⅠ・Ⅱ ●コンピュータ工学 ●電子デバイス工学 ●電磁気学 ●電気回路 ●情報数学 ●情報理論 ●信号処理 ●線形システム論 ●電子回路 ●ディジタル回路 ●生体医工学基礎  など
3年次
コース専門科目
●生体機能学 ●生命情報解析学 ●神経工学 ●生体物理工学 ●応用電気回路 ●科学計測 ●シミュレーション工学 ●データ解析 ●応用光学Ⅰ・Ⅱ ●応用物性工学 ●量子工学 など
4年次
コース専門科目
●卒業研究 など
修士課程・博士後期課程
大学院情報科学研究科生命人間情報科学専攻
●ゲノム情報学特論 ●情報生物学特論 ●先端医工学特論 ●医用システム工学特論 ●細胞生物工学特論 ●生体制御工学特論 ●脳神経科学特論 ●バイオイメージング特論 ●ナノマテリアル特論 ●ナノフォトニクス特論 ●生命人間情報科学特別演習(修士課程) ●生命人間情報科学特別研究(博士後期課程)  など

卒業生からのメッセージ

大学生活で掴んだ将来の夢。


特許庁旧庁舎正面玄関扉前にて
堀 拓也さん
特許庁 特許審査官補
2008年3月 工学部情報システム学科 卒業

大学4年生の時に国家公務員採用Ⅰ種試験に合格し、現在は特許庁で特許審査官として働いています。特許審査官の仕事は「特許法」の下で審査をするので、「特許審査官=法律家」と思われがちです。しかし、特許審査官は特許出願された発明を理解するための技術的な知識が必須なので、大学の授業や研究室で得られた知識が活かせる「理系の仕事」です。ただ漠然とした動機で情報エレクトロニクス系の学科を志望したのですが、4年間の大学生活で、同級生や先生方、研究室の先輩、サークルの仲間など、多くの人々とかかわる中で国家公務員という夢を見つけました。そして、国家公務員試験を受験するまでに、大学主催の試験対策セミナーに参加したり、図書館で遅くまで勉強したり、時には解けない問題を片手に先生の部屋に押し掛けたりと、さまざまな場面で周囲に助けられました。北大では、高度な専門性を有する知識が得られるのはもちろんですが、さまざまな学部の講義を通して幅広い知識を得ることもできます。ぜひ北大工学部で色々な知識や経験を得て、将来の夢を掴んでください。

卒業後の進路

電機、情報通信、精密機器、ソフトウェア、重工業、自動車、化学工業、医療関係の企業などに就職する者が多数ですが、大学、国公立の研究機関などで第一線の研究者として活躍している者も多くいます。その他、マスコミ、運輸、電力、製薬メーカーなど、多岐にわたる業種に就職実績があります。特にバイオインフォマティクス、生体医工学などの分野を修めた人材が求められている、医療機器、バイオ産業、食品、製薬企業まで進路の選択肢が広がっていることは、本コースの大きな特色として挙げられます。

取得可能な資格

■高等学校教諭一種免許状(数学・理科・情報)
※資格の取得には指定科目の修得が必要です。

産業別就職状況

※産業別就職状況・主な就職先は、2015年3月卒業者・大学院修了者を集計したもの。

主な就職先(50音順)

●アイエックス・ナレッジ ●NTT ●NTTデータ ●NTT東日本 ●NTTファシリティーズ ●キヤノン ●KDDI ●国立がん研究所 ●シーメンス・ジャパン ●島津製作所 ●シャープ ●新日鐵住金 ●スタンレー電気 ●浙江工業大学 ●中外製薬 ●デンソー ●日産自動車 ●日本電営 ●日本ユニシス ●パナソニック ●日立製作所 ●ファナック ●フクダ電子 ●ベトナム国立大学ホーチミン市校 ●北海道電力 ●三菱電機 ●楽天