森本衣美　修士2年　/　Emi MORIMOTO　M2

  • 電話番号：011-706-5587
  • 居室: 北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟6-07
  • e-mail：arisa-suugaku03[at]eis.hokudai.ac.jp
  • 出身高校：県立大垣北高等学校（岐阜県）
森本衣美
研究テーマ

アナモックス細菌集積培養系における尿素及びシアン酸の代謝経路の解析

研究概要

海洋のアナモックス細菌は海洋酸素極小帯で確認され、同反応は海洋の窒素除去において重要である。しかし、海洋酸素極小帯ではアンモニウム濃度が低くアナモックス反応の律速要因である。そこで、尿素(CO(NH2)2)やシアン酸(OCN-)などの有機窒素化合物がアナモックス反応のアンモニウム源として注目されている。本研究では、海洋性アナモックス細菌‟Ca. Scalindua sp.”の集積培養系で、尿素及びシアン酸を基質とした代謝経路を解明する。

参考文献:
1) Ganesh, S. et al. Single cell genomic and transcriptomic evidence for the use of alternative nitrogen substrates by anammox bacteria. ISME J. 1–17 (2018) doi:10.1038/s41396-018-0223-9.
2) Kitzinger, K. et al. Cyanate and urea are substrates for nitrification by Thaumarchaeota in the marine environment. Nat. Microbiol. 4, 234–243 (2019).
3) Palatinszky, M. et al. Cyanate as an energy source for nitrifiers. Nature 524, 105–108 (2015).

学会発表
  1. アナモックス細菌集積培養系における尿素及びシアン酸の代謝経路の解析
    森本衣美、上薗亮達、小林香苗、押木守、岡部聡
    第55回日本水環境学会年会 (2021年3月10日-12日, オンライン開催, 京都大学)（口頭＋ポスター発表）
  2. Metabolic pathways of urea and cyanate in an enrichment culture of a marine anammox bacterium ‟Ca. Scalindua sp.”
    Morimoto, E., Kamizono, A., Kobayashi, K., Oshiki, M., Okabe, S.
    7th International Conference on Nitrification and Related Processes (ICoN7) (July 18-21, 2021, Virtually from Utah USA)（ポスター発表）
  3. 海洋性アナモックス細菌‟Ca. Scalindua sp.”集積培養系における尿素及びシアン酸の代謝経路の解析
    森本衣美, 上薗亮達, 小林香苗, 押木守, 岡部聡
    日本微生物生態学会第34回大会（2021年10月31日-11月2日, オンライン開催, 新潟市）（ポスター発表）
受賞歴
  1. 令和2年度 北海道大学大学院工学院 環境創生工学専攻 水代謝システム講座 第13回修士論文中間発表会 最優秀発表賞