中島 弘司 修士2年 / Koji NAKASHIMA
トキシコゲノミクス的アプローチを用いた再生水の水質評価〜残留医薬品の影響〜
持続可能な水利用の観点から、都市下水が新たな水源として注目されている。しかし、下水に含まれる医薬品やその他化学物質が従来の処理プロセスにおいて完全には除去されずに処理水中に残留することが報告されている。中でも、医薬品は人体に作用をもたらす物質として作られていることから、残留医薬品による人への健康影響が懸念されている。さらに、処理水中の様々な残留物質の共存下において、どのように医薬品が相互作用し、人体に対して複合的な毒性をもたらしうるかについてはほとんど知見がない。本研究では、毒性物質に対する応答を遺伝子発現レベルで網羅的に検出できるDNAマイクロアレイ技術を用いて、残留医薬品とその他残留物質との相互作用が生体へ及ぼす毒性影響の検討を行っている。
2012年12月 | 平成24年度水系研究室修士論文中間発表会 優秀発表賞(2位) |
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2012年3月 | 第46回日本水環境学会年会 学生ポスター発表賞(ライオン賞) |