小林香苗 博士3年 / Kanae KOBAYASHI D3
Anammox 細菌の窒素同位体分別に関する研究
Anammox(嫌気性アンモニア酸化)細菌は近年、海洋生態系での窒素固定に重要な役割を果たしていると注目されている。窒素はタンパク質や核酸の構成元素として生化学的に極めて重要な役割を果たしており、窒素は海洋中で主に低酸素環境下で微生物によって窒素ガスに変換されている。窒素安定同位体比 を調査することで環境中の窒素循環を算定することができ、これにより水中の有機栄養植物性脱窒菌やシアノバクテリアの窒素固定能力が、窒素循環にどれほど寄与しているかは明らかになっている。しかし、Anammox細菌については、依然として同位体効果については明らかになっていない部分が多い。本研究では、窒素同位体分別の手法により、海洋における窒素循環におけるAnammoxの役割を明らかにすることを目的としている。
2016年3月 | 第50回日本水環境学会年会・学生ポスター発表賞(ライオン賞)最優秀賞 |
---|---|
2017年7月 | WET2017 Excellent Presentation Award | 2018年3月 | 第52回日本水環境学会年会・優秀発表賞(クリタ賞) |
2019年10月 | ICoN6 Financial Support for Outstanding Students Abstract, 6th International Conference on Nitrification and Related Processes |
2021年3月 | 北海道大学大塚賞 |