アハラノフ-ボーム効果

磁場が印加された空間を移動する電子は、経路によって位相が変化する。これはベクトルポテンシャルが影響を及ぼす現象で、アハラノフ−ボーム(AB)効果と呼ばれている。電子が1個の場合や超伝導のように電子対の場合にはAB効果が現れることは実証済みだが、電荷密度波の場合は約1010個の電子が一斉に動くためにAB効果のような量子現象は起こらないだろうと考えられていた。
本研究室ではトポロジカル結晶を用いた測定によって電荷密度波の量子輸送現象についてデバイスへの応用も視野に入れながら研究を行っている。



リング結晶