岩力(がんりき)?

当研究室では、岩石や岩盤の変形・破壊について研究しています。

岩石の破壊のメカニズムについては従来「せん断破壊」というモードが注目されてきましたが、最近では、マイクロクラックの発生や成長に注目した新しい概念が形成されつつあります。また、座屈、表面不安定等の現象も注目されてきました。

岩盤の挙動については節理等の不連続面の影響、岩盤内における水の挙動、風化についての研究等がさらに必要とされています。

研究成果は、従来から炭鉱や鉱山の地圧現象(山鳴り、山はね、ガス突出、坑道変形等)について応用されてきましたが鉱山数の減少等の社会情勢等により研究対象が変わってきています。たとえば、最近、豊浜トンネル・第2白糸トンネル・砂子炭鉱と岩盤斜面の事故が続いており、このような事故を予防するために露天採掘や道路における岩盤斜面の安定性に関する研究が急がれています。トンネルについては、新しく掘削するよりも維持・管理に重点をおいた、変状メカニズム解明の重要性が増加しています。また、世界的にいよいよ現実味を増してきた地層処分空洞の長期安定性等も研究対象になっています。

もっと詳しく
石島名誉教授による解説
藤井の研究テーマ