半導体ナノ構造の世界へようこそ!

物質を知る、光を知る・・・世界を知る!

 ちょっと周りを見回してみてください。何が見えますか?床、テーブル、本、ペン、携帯電話・・・様々な物が見えますね。これらの物は全て、何かの「物質」で出来ています。ではなぜそれらの物質が見えるのでしょう?それは「光」が物質と相互作用することで、跳ね返されたり吸収されたりするからです。私たちの住む世界は物質と光で満ち溢れています。

物質と光、そしてそれらの相互作用を知ることは
「世界を知る」ことなのです。


 物質には金属、プラスチック、紙など様々な性質のものがあります。このような物質の性質を決めるのに重要な役目をしているのは物質中の「電子」です。従って物質の性質を知るためには、その中の電子の性質を知れば良いことになります。物質がどのように見えるかと言うことも、光の反射や吸収、すなわち物質中の電子と光との相互作用で決まります。

半導体ナノ構造−私たちの研究

 私たちが対象としているのは「半導体」と言われる物質群です。半導体は、たぶんあなたがこのページを見る時に使っているパソコンの中の集積回路(IC)・携帯電話・衛星放送のパラボラアンテナ・テレビなどの様々な電気製品に必ずと言ってよいほど使われている、重要な物質です。

 最近この半導体を使って、1mmの100000分の1というたいへん小さな原子程度の大きさの構造を、自由自在に設計・作製出来るようになってきました。このような構造を「半導体ナノ構造」とか「半導体量子構造」などと呼びます。このようなとても小さな構造の中に電子を入れると、大きな半導体では見られなかった、面白く新しい性質を示すことがあります。その性質は作った構造の大きさや形によってどんどん変わります。また電子の性質が変わることで、光との相互作用も変わることになります。

 私たちの研究室ではこのような半導体ナノ構造を、理論的な方法(頭で考えたり、紙とペンを使って計算したりする方法)・数値的な方法(コンピューターを使って計算する方法)を使って研究することによって、その物理的な性質の解明や予測を行っています。

ゆったり楽しく、真剣に!

 私たちのグループのモットーは「ゆったり楽しく真剣に」です。明るく開放的な雰囲気の下で全てのメンバーが楽しみながら学習・研究を行い、その結果として理学・工学、特に半導体ナノ構造の基礎研究・応用研究の発展に貢献する多くの成果を生み出せればと考えています。昨秋から活動を始めたばかりの新しいチームですが、今後の活動にご期待下さい。

 また、わたしたちのグループの研究活動の手助けをしてくれる、意欲溢れる学生の参加を待っています。興味のある方は遠慮無くご連絡下さい。

 昨年は、他大学で物理学・応用物理学以外を専攻されていた学生さんが連絡を下さり、他の研究室も含めて見学してもらいました。現在は修士課程の学生として明楽先生の研究室で学習・研究に励んでいます。あなたも、ぜひ見学してみて下さい。

 さらに!今年度から、社会人(受験の時点で学部卒業後1年以上)、物理学・応用物理学以外を専攻している方や高専生のために、修士課程入試に筆答試験免除制度を設けることになりました。募集要項(7月中旬公開予定)を参照の上、ぜひ積極的に応募してみて下さい。
 また、例年2月に2次募集を行なっていますので、8月の入試で上手く行かなくても再チャレンジが可能です。

研究室に関するお問い合わせ、見学のご希望は土家までお願いします。

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