拡散係数を求める方法


昨年の学生実験でこの種目を履修した人達のレポートを読んでみて、 果して学生諸君が本当に解析方法を理解してくれているのか 激しく心許無かったので、 一つのグループの実験結果を使って解析手順の解説の補足を試みる。 このグループが提出してくれた解析結果は どう解釈するのか良く判らなかったので私が自分で解析してみた訳である。

  1. まずは実験結果をグラフにする
  2. どの熱処理時間のデータを解析するか決める
  3. データ点を滑かな曲線でむすぶ
  4. マタノ界面を決定する
  5. マタノ界面と濃度プロファイルで囲まれる部分の面積を求める
  6. 濃度プロファイルの傾きを求める
  7. 公式を用いて拡散係数を求める

少々くどい解説になった。二つ教訓がある。

  (1) 実験結果を解析する時には単位に注意する。

  (2) おかしな結果になっていないか時々チェックしながら解析する。
      コンピュータは命令を忠実にこなす優れた機械ではあるが、 結果が欲しいものであるとは限らない

肝に銘じておくように。(蛇足ながら「肝に命じ」たりせぬように。)


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