バイオマス資源の利活用
効率的なバイオマスエネルギーの利用方法を研究しています.
バイオマス資源とは
バイオマス資源とは,動植物や微生物などの生物から得られる有機資源(例:木材・農作物・農作物残渣)を指します。
これらの資源の燃焼や分解によって生成される二酸化炭素は,植物の成長過程で再び吸収されるため,炭素の循環が維持され,再生可能であり,地球温暖化の防止に貢献します。 バイオマス資源は,化石燃料に代わる持続可能なエネルギー源として注目されています。 また,バイオマス資源の利用は,地域の廃棄物問題の解決にもつながります。 例えば,農業廃棄物や食品廃棄物をエネルギー源として再利用することで,廃棄物の減少と資源の有効活用を実現することができます。
この様に,バイオマス資源の利活用は,持続可能なエネルギー供給の一環として注目されています。 本研究室では,バイオマス資源を効果的に利用するための様々な研究を行っています。
研究テーマの例
バイオマス燃料の多様化と利用効率の向上
バイオマス燃料には,薪,チップ,ペレットなどさまざまな形態があります。 これらの燃料を効果的に利用して熱や電力として取り出す技術の開発に取り組んでいます。 特に,木質バイオマスや農業廃棄物由来のバイオマスを再利用することで,エネルギーを地域で生産・消費する地産地消モデルの確立を目指しています。
森林資源のモニタリング
木質バイオマスの供給源である森林を持続可能な形で保つためには,森林のバイオマス量の評価および森林伐採地の監視が重要です。 人工衛星に搭載されているレーダ,ドローンによる航空写真,地上における写真測量,等の技術を用いて森林のバイオマス量の適切な評価を行う方法の開発を行っています。