DRM-PFを使って全国の自動車騒音を計算
noise
全国の自動車騒音が計算できることを示しました
自動車騒音を計算する際には,計算に用いるデータが必須であり,現在では建物や道路の形状について,信頼性の高いデータを入手できるようになりました。 しかし,自動車騒音を計算する上では道路の「形状」だけでは不十分であり,その道路を走行する「車両」についても情報が必要です。 すなわち,道路の交通量情報が必要で,この部分を手作業で入力する必要がありました。
この問題の大部分は,デジタル道路地図協会が提供する道路地図プラットフォーム「DRM-PF」で解決される可能性があります。 DRM-PFは,日本全国の道路地図を提供するプラットフォームであり,道路の形状だけではなく交通量情報(道路交通センサスに基づく)をも提供しています。
当研究室の田鎖助教は,DRM-PFを利用して全国の自動車騒音を計算する手法を開発し,その有効性を示しました。 全国の任意の箇所について自動車騒音の予測が可能であり,測定結果が得られている2000か所あまりにおいて実測と予測を比較したところ,多くの地点で良い対応が得られました。
予測と実測の対応が悪い地点については,道路や周辺地形の形状について計算モデルへの反映が不十分であると考えられ,今後の改善が期待されます。
詳細は以下のリンクを参照してください。