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研究内容

HokREST: 北海道大学・戦略的チーム型研究支援(2015年度実施)

産業創出を目指す光機能マテリアル研究開発

 

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【目的】 光産業はディスプレイや通信機器だけでなく、医療分野やエネルギー分野へも影響を与える重要な産業分野です。その光産業を北海道から発展させるため、本研究では北大のクロスカップリング反応を基盤とした光機能マテリアルを創出し、北大の伝統的な研究分野である農学および産業動向を担う経済学が融合した最先端の産業創出型マテリアル研究推進を目的としました。このプロジェクトでは20年後に北大が光産業の世界中心拠点となることを目指します。

 

【背景】 光産業は国内生産額八兆円を超える巨大な経済産業分野です。この光関連産業やデータサーバ基地の北海道設置が近年急速に増加しています。さらに、北海道の広大なエリアをリンクする高速デジタル情報基盤の整備が重要視されています。一方、北海道は光電精密機器の開発基地としても最適なエリアとされており、広大なエリアを利用した太陽電池の設置や光を使った植物工場開発も極めて重要です。次世代を担う最先端の光産業を北海道から発信するため、今、北大のエキスパートが集結した新しい融合型研究が求められています。

 

【実施】 光産業を創出する新しいマテリアル研究を推進するため、光機能マテリアルの最先端研究(工学、理学、地球環境科学研究院)と市場動向を研究する経済学(経済学研究科)との文理融合を行いました。また、光機能マテリアルを用いた植物育成の研究を行うため、農学(農学研究院、道総研)との連携を進めました(植物工場創出計画)。さらに、北大・産学推進本部および創成研究機構、学外組織、民間企業と連携して実用化研究を推進しました。