研究紹介

セラミック粒子分散金属材料の燃焼合成

マテリアル設計講座
組織制御学研究室

セラミック粒子分散金属材料の燃焼合成

元素粉末を混合して加熱すると燃焼合成反応が起こり、セラミック粒子分散金属材料が得られます。下図はFeAl-TiB2系の例で、混合粉末を700℃程度に加熱するだけで数秒後に図のような複合組織に変わります。硬度は約1500HVと非常に高く、密度は約5g/cm3と比較的低いです。この方法では、合成と同時に接合や被覆もできます。

応用例として、金属加工用工具、摺動部への接合および被覆などが考えられます。


図1 燃焼合成(SHS)法の模式図


図2 燃焼合成されたFeAl-TiB2系複合材料の微細組織