研究紹介

雪路走行可能な電動車椅子の開発

バイオ・ロボティクス講座
バイオメカニカルデザイン研究室

積雪寒冷地では冬期間,路面が圧雪・凍結を繰り返し,通常の車椅子では屋外移動は不可能となります.

冬期間の歩行障害者の屋外移動の支援を目標に,雪路でも走行可能な電動車椅子の開発を行っています. 電動車椅子モデルの走行シミュレーションからスリップ度を基に走行性を評価し,従来の後輪駆動型車椅子に対し,前輪駆動型,四輪駆動型電動車椅子の開発を行っています.

前輪駆動型,四輪駆動型電動車椅子を試作し,雪路での走行試験を行いました. その結果,四輪駆動型の優れた走行性を確認しましたが,乗り心地性には検討の余地が見られました.

そこで,走行中の搭乗者の座圧変化や身体加速度などの測定による乗り心地性の評価や,座面角を制御するActive Seatによる乗り心地の向上を目指す研究を行っています.

図1 四輪駆動型電動車椅子の雪路走行実験
図1 四輪駆動型電動車椅子の雪路走行実験