汚染地盤の評価・修復技術の開発

 研究詳細(PDF:56KB)
博士:
  • 李 徳建 
 
元COE研究員
(環境循環システム専攻 地盤物性学研究室)

研究テーマ

水溶性汚染物質による地盤汚染問題のシミュレーション

遠心実験装置
近年、土壌・地下水汚染の浄化対策を講じる上で、数値解析による汚染物質の挙動をシミュレーションすることと、解析結果の実地盤への適用が重要になってきている。また、汚染物質挙動の予測手法の確立のためには解析結果の妥当性の検証が欠かせない。本研究では、廃棄物の処分場や投棄現場における地盤汚染の拡大予測法の確立を目指し、数値解析による拡散シミュレーションと解析結果の妥当性を検証するための方法として遠心模型実験方法について検討する。

数値解析の結果(汚染物質の濃度コンター)

【研究手法】

数値解析では水溶性汚染物質による地盤汚染の速度や拡散範囲のシミュレーション解析を実施するとともに、汚染拡大防止対策の有効性を検討するために止水壁、防水シートなどを設置したときの汚染状況をシミュレートする。また、遠心模型実験により長期間にわたる水溶性汚染物質の地盤中を移動・拡散する現象を再現することで、数値解析結果の検証が可能であると考えている。