廃棄物を含む未利用資源の活用を目的とした分離手法の評価と最適化
背景・概要
廃棄物や鉱石などから有用物を回収する場合、最適な分離手法の適用に加えて単体分離性や分散性を選別に適した状態にするための前処理を行なうことで、分離プロセスの効率化やこれまで利用されていなかった潜在資源の活用が可能となる。
そこで分離を図る材料の組織と組成に着目し、微視的なスケールにおけるキャラクタリゼーションで得られた情報から巨視的な分離状態を理解することで分離前処理手法の開発および評価とそれに続く分離条件の最適化を目指す。
研究テーマ
(1)ハイブリッド車バッテリーからの希少金属の回収
(2)コバルトリッチクラストの選鉱手法の確立
研究手法
分離処理を施す前あるいは後のサンプルを対象に、電子プローブ微小部分析、X線回折分析、偏光顕微鏡やマイクロスコープなどを用いた組成分析および組織観察と、画像解析による組織の定量的キャラクタリゼーションを行う。これらから得られた特性を踏まえて、最適な分離前処理条件および分離条件を把握し,より効率的な分離プロセスを確立する。