埋立地が環境的に受容されるためには、埋立地由来の健康リスクが低減されるような設計・維持管理を行う必要がある。
しかしリスクを低減させるための鍵となる設計・維持管理の因子についてはよくわかっていない。本研究ではこれらの因子を抽出することを目的に埋立地由来のリスク評価モデルの作成を行う。
【研究手法】
本モデルは埋立地外へ排出される水の量と濃度を計算する発生源モデル、帯水層や河川中の物質移動を記述する輸送モデル、住民が井戸水や水道水を直接あるいは食物を経由して摂取した場合のリスクを計算する曝露モデルの3つに分けられる。本研究ではこれら3つのモデルを構築するとともに、リスクに影響を及ぼす様々な因子(埋立地の設計、施工、維持管理条件、地象条件、ごみ質など)をパラメータとして組み込むことにより、これらの因子の違いを計算結果に反映させるようにする。