トピックス
・新たに着任した3名の教員による就任セミナーが2012年5月10日に行われました。
原子力安全、エネルギー需給分析、気泡を用いた省エネ技術についての講演と、
白熱した質疑応答がありました。(2012年5月15日)
エネルギー環境システム専攻の紹介
エネルギー問題、日本のとるべき道は?
2011年3月の福島第一原子力発電所での事故は、福島県を中心に甚大な被害を与えました。
決して起きてはならない事故が起きてしまった以上、我々は、
今後、どのようなエネルギー源をどのような方法で活用していくか、
今まで以上に真剣に考えなければなりません。
しかし、エネルギー問題に簡単な解はありません。
地球環境、エネルギーセキュリティ、科学技術、産業構造など、
様々な観点に基づいた議論と判断が必要となります。
エネルギー環境システム専攻では、水素燃料電池、先進エンジン、
各種エネルギーシステムの計測・制御、最適エネルギーシナリオの構築
など、先進的エネルギーの研究を進めるとともに、革新的原子力システム
の構築、原子力プラント安全性の飛躍的な向上、超長期放射性物質環境安全
予測といった原子力エネルギーの基盤技術を形成する研究を進めています。
| 氏名 | 役職 | 研究室 | 分野 |
|---|---|---|---|
| 奈良林 直 | 教授 | 原子炉工学研究室 | エネルギー 生産・環境システム |
| 辻 雅司 | 准教授 | ||
| 千葉 豪 | 助教 | ||
| 森 治嗣 | 教授 | 原子力安全工学研究室 | |
| 坂下 弘人 | 准教授 | ||
| 佐藤 正知 | 特任教授 | 原子力環境材料学研究室 | |
| 小崎 完 | 准教授 | ||
| 渡邊 直子 | 特任助教 | ||
| 近久 武美 | 教授 | エネルギー変換システム研究室 | 応用エネルギー システム |
| 田部 豊 | 准教授 | ||
| 鈴木 研悟 | 助教 | ||
| 村井 祐一 | 教授 | 流動場システム工学研究室 (流れ制御研究室) |
|
| 田坂 裕司 | 准教授 | ||
| 熊谷 一郎 | 特任准教授 | ||
| 大石 義彦 | 助教 | ||
| 小川 英之 | 教授 | 応用熱工学研究室 | |
| 柴田 元 | 准教授 |
■原子炉工学研究室持続可能な循環型未来社会を支える安全・安心な原子力エネルギー利用を目指した研究を行っています。原子力発電所の安全で効率のよい運転・制御を支援する研究に加えて、熱電供給や水素生産などへの多目的的利用を目的とした安全性に優れた都市近接設置可能な小型原子炉の研究や、プルトニウム(Pu)やトリウム(Th)などの核燃料資源の有効利用のため溶融塩燃料炉の研究を行っています。また、将来の外惑星探査用の原子力推進宇宙船などの時代のニーズを先取りした各種の研究も進めています。 《研究テーマ》 |
■原子力安全工学研究室原子力の安全性に関わる伝熱・流動の問題について研究しています。軽水炉で深刻な事故が起こった場合でも事故が安全に終息することを明らかにする研究や、将来の原子炉として期待されている高速増殖炉の事故時に生じる液体ナトリウム-水反応挙動の実験、ナノ粒子を利用してナトリウムの化学活性を抑制させる研究、沸騰や二相流の伝熱機構を実験とシミュレーションで解明する研究、などを行なっています。研究を通じて、原子力の安全性をさらに向上させることを目指しています。 《研究テーマ》 |
■原子力環境材料学研究室原子力の平和利用において生じる放射性廃棄物の地層処分に関する研究を実施しています。とくに、地下環境下での粘土、岩石、セメント材料の長期安定性や、そこでの地下水や放射性同位元素の移行挙動に関する研究のほか、処分環境下での化学的あるいは物理的反応機構の解明や微生物活動に関する研究に力を注いでいます。また、核燃料および原子炉材料の基礎研究ならびに水素エネルギー関連材料の特性評価研究を行い、今後ますます深刻化するエネルギー・環境問題の解決に向けた努力を続けています。 《研究テーマ》 |
■エネルギー変換システム研究室環境調和型社会のためのエネルギー変換技術および理想的な社会エネルギーシステムに関する研究を行っています。燃料電池内の熱・物質・電流移動現象を解明し高性能電池を開発すること、クリーンディーゼル燃焼法を提案し環境負荷の低いエンジンを実現すること、理想的な都市エネルギーシステムの形態や将来型自動車の普及条件を解明すること、温暖化によるシベリア森林減少の対策法を提示することなど、ミクロおよびマクロ的な視点から「地球環境の急速な変化」と「エネルギー資源の枯渇」の解決を目指しています。 《研究テーマ》 |
■流動場システム工学研究室(流れ制御研究室)流れの科学を包括的に扱う実験主体の研究室です。風洞実験による気流の解析では自動車空力から竜巻やダウンバーストなどの自然現象を解明しています。乱流に関する実験では、光と超音波による流動場の時空間計測を実現し、流体力学の新たなページを作り出そうとしています。乱流および混相流の解明では、それらから発見された現象の産業技術応用を行っています。全体の狙いは、流体力学に関する研究を通して、流れ制御、流動場のモニタリングを行い、省エネと地球環境保持に役立てることです。 《研究テーマ》 |
■応用熱工学研究室本研究室では、これまでエンジンの排気改善と効率向上、燃料噴霧の解明、燃料性状と排気の関係の解明、次世代燃料利用技術の検討、予混合圧縮着火燃焼などの新たな燃焼法の検討などを行い、国際的にも注目される研究を推進してきました。今後は、エンジンシステムのさらなる高効率化およびクリーン化、燃料改質などを利用した化学的廃熱回収によるシステム効率向上、水素やバイオ燃料など地球温暖化を抑制し得る燃料の高効率利用などグローバルなレベルでの社会貢献が期待できる研究成果を挙げることを目標としています。 《研究テーマ》 |
科学技術基本計画の重点分野であるエネルギー分野に対応するため、将来型エネルギー社会形成のための基盤となるエネルギー生産・貯蔵・利用システムにかかわる人材を育成することを専攻の趣旨・理念とします。具体的には、核エネルギーや自然エネルギーをベースとした高効率水素製造・貯蔵技術,高性能燃料電池、高機能小型パワーソース、高度石油利用技術、およびそれらに必要な計測・制御技術に関する領域において、独創的なリーダーシップを発揮できる人材の育成を行います.

