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OB・OGからのメッセージ

渡辺 義公(昭和42年卒業, 北海道大学環境ナノ・バイオ研究センター センター長)

最近、立て続けにシンガポール(6月末)、オランダ(7月初旬)での国際研究集会に出る機会があり、何人かの研究者と意見交換をしました。シンガポールでは「膜ろ過技術」の発表と展示に多くの関心が集まり、会場には逆浸透膜処理された「NEWater」のペットボトルがいたる所に置かれていました。オランダでは昔ながらの「砂ろ過」や「砂丘ろ過」の再評価が行われ、会場では水差しで「水道水」が出されていました。この二つの会議で、水資源・水環境の持続性における下廃水処理の重要性を改めて考えさせられました。

これからの下廃水処理における水質管理は画一的・統一的なものから、総合的・多様的なものへと発想を転換し、「下水の再利用」「放流先の水環境回復・創生」を一層推進してゆかねばなりません。膜ろ過に代表されるハイテク技術は未来を拓く水処理技術として注目されていますが、本格的適用には一層の省エネ化と低コスト化が必要とされています。従来用いられてきたローテク型の技術と合理的に組み合わせてゆくことが重要となりますが、どのようにして効率を最大限に高めることができるのかが重要な検討課題です。加えて今後はCO2排出量をも考慮に入れた最適解を探してゆかねばなりません。実は、下廃水処理というのは都市が発生させるCO2の中で無視できない割合を占めています。水環境の保全に貢献してきた下廃水処理は、今後CO2排出量削減の観点からも大きな課題を背負っているのです。

水環境工学は大きな転換期を迎えています。AmbitiousなBoys and Girlsが本コースで学び、これらの問題の解決に貢献してくれることを切望しています。

北海道大学工学部 環境社会工学科 衛生環境工学コース

〒060-8628 札幌市北区北13条西8丁目 札幌市北区北13条西8丁目

TEL/011-706-6285 E-mail/  [担当/平成21年度コース長 長野克則]

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